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WILLCOM D4 徹底レビュー特別編
WILLCOM D4冷却ファン静音化改造

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2009年6月14(日)
WILLCOM D4冷却ファン静音化改造

じつは以前、モバイル日記40「WILLCOM D4冷却改造(効果なし?)」というWILLCOM D4の冷却(静音化)改造に挑戦して失敗したのですが、その後も何度かD4の静音化に挑戦し、かなり効果が出てきたのでここに記事としてまとめておきますね^^


静音化改造を行ったWILLCOM D4。
一応、ファンは回りますがずっと低速回転で、操作をしないときはたまに止まったりもします。
D4のファンて低速回転のときはこんなに静かなんですね〜〜

しかも、バッテリー駆動の場合などは、電源入れた直後のわずかに回ったあとは起動してなにか操作するまでは一度もファンが回らないときもあります^^



で、肝心の改造方法ですが、メインに使ったのは「まず貼る一番 ソフト」です。
(「まず貼る一番 ハード」のほうは固くて今回の改造では使えないので注意してください。)
正直最初は携帯電話のバッテリー時間延長シール並に眉唾物かと思っていたのですが、どうしてどうして、効率よく使えばかなり効果があるようです。

この「まず貼る一番 ソフト」は貼りつけた固体の熱を電磁波として放出してくれます。
熱を変換した電磁波は(金属以外の?)物体にぶつかると熱に戻る性質なので、そのことを念頭に置いて作業しましょう。
ちなみに「まず貼る一番 ソフト」は電磁波の放出面と向かい合った受熱面にも貼ることで、さらに効果がアップするそうです。

これは、一枚あれば足りると思います。



そして熱吸収用の銅板(0.3mm)
銅板はホームセンターや東急ハンズなどで売っていると思います。
厚みはまあ、なるべく薄いほうがいいかと思いますが、あまり薄いと効果がないので0.3mm前後がよいかと。

お近くに建築鈑金屋さん(雨樋屋さんとか)があるのなら、必要な形を型紙で作って持って行けば切って分けてくれるかも。
自分で購入してきて切る場合は鈑金屋さん専用の鋏は素人ではとても扱えないと思うので、バネの付いた万能鋏か布断ち切り用のかなり大きめのがっちりした鋏を使われるといいかと思います。



あと、極薄ヒートシンクの「極薄と翼S」も使ってみました。
もうひとつ大きい通常の「極薄と翼」は、D4には向かないのでSタイプがいいです。



では、まずWILLCOM D4 HDD換装2 「WILLCOM D4の分解・HDD交換」などを参考にD4を分解します。
もちろん、分解はあくまで自己責任で^^;)

モバイル日記40「WILLCOM D4冷却改造(効果なし?)」の改造ではCPUやチップセットなどの熱を、キーボード側に逃がしてやる方法を取りましたが、あの方法だとキーボード面はビニールのシートが貼られているために受熱面に「まず貼る一番 ソフト」を貼れない(貼ろうと思えば貼れますが)ので効果が半減していました。
そこで今回は、基板の下からD4本体の底面に向かって熱を逃がしてやることにしました。



基板の下に「まず貼る一番 ソフト」を貼るために、黒いシールを外しファンと電源のコネクタを外します。
コネクタは白い電源の方はこの写真の左に向かって引っ張れば外れます(ただしかなり固いのでマイナスドライバなどをうまく使ってくれぐれも丁寧に)。
黒いほうのファンのコネクタは上に向かって持ち上げれば外れます(これもマイナスドライバなどで下から丁寧に持ち上げます)。



あとはヒートシンク(写真白丸部分)を持ち上げて外し(一部シールで貼られています)、基板の二つのネジを外し、HDDのフレキケーブルのコネクタを外して(HDDのフレキを切らないように注意して)基板を外します。
このとき、写真左上の黒い部分の左上角が引っかかっているので横に引き抜く形で外しましょう。
(このあたりもWILLCOM D4 HDD換装2 「WILLCOM D4の分解・HDD交換」を参考にしながら進めて下さい。)



基板を外した底面。
まずはHDDを持ち上げて外します。
くれぐれもフレキケーブルを切らないように。



底の黒い部分は熱拡散用のフィルムのようですね。
あと、冷却ファンは3つのネジを外せば外れます。



まずは基板の裏のPAMメモリーの熱を逃がしてやりましょう。
基板をひっくり返し、写真白丸の熱伝導シートの下にメモリーがあるので、このシートの上に「まず貼る一番 ソフト」を鋏で切って貼りつけます。



こんな感じで貼りつけておきましょう。
これでメモリーの熱は電磁波に変換されて放出されます。



次にメモリーから「まず貼る一番 ソフト」を通じて電磁波(遠赤外線)に変換し放出された熱を受ける側の本体底面に銅板を敷きます。
銅板は、上から「まず貼る一番 ソフト」で貼りつけなければいけないので左右を少し小さめに。
写真の銅板の下のバーコードのようなシールは大切なもの(たぶん)なので、このシールには「まず貼る一番 ソフト」などが貼りつかないように注意しましょう。



おなじくHDD(下側になる面)にも「まず貼る一番 ソフト」を貼っておき…



HDDの「まず貼る一番 ソフト」から放出された電磁波を受けるD4の本体底面にも銅版を敷いておきます。



銅版の上に「まず貼る一番 ソフト」を貼ります。
これで理論上は、メモリーとHDDの熱は銅版に吸収されたあと本体底面に逃がせるはずです。

さて、肝心のCPUとチップセットですが…


CPUとチップセットの裏のこの部分に「まず貼る一番 ソフト」を貼ることにしました。
ただし、この部分てひょっとしたらあんまり触らないほうがいいかも知れないので、みなさんがもし試される場合は当然ですが自己責任でお願いしますね^^;
一応、僕の環境ではいまのところ不具合は出ていませんが。



CPUとチップセットの裏から「まず貼る一番 ソフト」を貼ります。
正直こんなことしていいのかどうか分かりませんが、ただしこの効果はてき面でファンの回転数は確実に低くなりました。



この写真で見れば、メモリーとCPU、チップセットの熱がどんな方向に逃げるか分かるかな?
手前の基板を手前側から上に向かってひっくり返して取り付けるので、CPUとチップセットの「まず貼る一番 ソフト」を貼った部分は冷却ファンの上にくるようになっています。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、まあ、実際に分解して見ればすぐに理解出来ます^^;



ただしこれだと、CPUとチップセットから放出された電磁波はファンにあたって熱に戻ってしまうので(それでもまあ構わないのですが)、冷却ファンのほうにも少し「まず貼る一番 ソフト」を貼っておきました。
冷却ファンは3つのネジを外せば外れます。


一応、こんな感じで金具の部分に適当に「まず貼る一番 ソフト」貼っておいたのですが、よく考えるとここはファンのモーターの熱も伝わってくるので、逆にCPUやチップセット側に向かってファンモーターの熱が電磁波で放出されないようにあまり多くは貼らないほうがいいかと思います。
ここにCPUやチップセット側から放出された電磁波が当たって熱に戻っても(金属なので熱に戻りにくい?)、ファンで排気孔から放出されますからね。



そして裏側にもこんなふうに貼り付けます。
ここは大量に貼っておきましょう。


もちろんファンからの電磁波を受けるD4本体の底面にも「まず貼る一番 ソフト」を貼っておきます。
(今回は「まず貼る一番 ソフト」が少し足りなかったので荒くなりましたが、もう少し細かく円を描くように貼っておいたほうがいいでしょう^^;)

これで、CPUやチップセットから発生した熱は「まず貼る一番 ソフト」で電磁波に変換され、ファンの金具表面に吸収し、ファンのモーターの熱とともに金具裏から再び電磁波で放出、D4本体のボディ裏にあたって熱に戻り外部に放出、という形に理論上はなります。

ファンの羽に当たったCPUやチップセットの電磁波は熱に戻りますが、これはファンが排気孔から放出してくれるので問題ないでしょう。

あとは冷却ファンと基板、ヒートシンクをもとどおりに取り付けます。



これだけでも充分なのですが、基板を取り付けたら一応、極薄ヒートシンクの「極薄と翼S」(階段状に曲げておきます)を使って、CPUの熱をキーボード側にも逃がしてやりましょう。



こんなふうに「極薄と翼S」の真ん中の粘着面をCPUの上のヒートシンクに貼りつけ、「極薄と翼S」の羽の片方をメモリーの熱拡散シートにテープで貼りつけます。
(メモリーは基板の裏と表に両方あるのです。)
そしてもう片方の羽は、本体上のキーボード側の(数字の書いた白いシールの貼ってある)プラスチック部分に当たるようにしておきます。

「極薄と翼S」は本体を組み立てたとき、フレキケーブルやコネクタなどに当たらないように角度に注意して取り付けましょう。

正直、これは熱がどういう方向に流れていくのかはっきり断言できないのですが、一応、CPUとメモリーの熱を吸収拡散しながら本体のキーボード側に逃がしているつもりです(苦笑)



最後にバッテリーとバッテリーのカバーにも「まず貼る一番 ソフト」を貼っておきました。



当然ですが、バッテリーはカバーの方向に熱を逃がすので、カバーに向かい合った側のみに「まず貼る一番 ソフト」を貼ります。
バッテリー、カバー共に、もとから貼ってあったシールをよけて「まず貼る一番 ソフト」を貼るようにしましょう。

以上、WILLCOM D4のファン駆動音の静音化改造の完了です。


一応、僕の環境では、静音化改造したWILLCOM D4は低パフォオーマンスモードでなら、動画を再生していてもファンは低速回転のまま。
ネットしていても低速回転のまま。
高パフォーマンスでもたまに高速回転になることもありますが、ほぼ低速回転で動きます。


正直、D4のファンて低速ならこんなに静かなのか!!と驚いています^^;
これなら人のいる部屋でも相手の方向にファンの排気孔を向けなければ充分遠慮せずに使えるかと。

それどころか、操作をしないときはたまに止まったりもしますし、バッテリー駆動の場合は、電源入れた直後に1秒ほどファンが回ったあとはファイルを開いて編集したり、なにか操作を開始するまでは一度も回らないときもあります^^
う〜〜ん、6月でこれなら冬になるとどうなってしまうんでしょうね〜〜

まあ、ただこの方法でなにか不具合が起こる可能性もないとは言いきれませんので、みなさんがもし試される場合はくれぐれも自己責任でお願いしますね。
僕は一切責任持てませんので(笑)

あと、当然ですが、この改造をすると本体の裏面は熱を持ってかなり熱くなります。
誤解される方もいるかもしれませんが、本体が熱くなるのは熱が上手く本体側に逃げているからなのでその点は了解してくださいね。

以上、WILLCOM D4の冷却ファン静音化改造でした。


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