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WILLCOM D4 徹底レビュー 特別編
WILLCOM D4 HDD換装2 「WILLCOM D4の分解・HDD交換」

さてさて、今回はようやくWILLCOM D4を分解し、実際に40GBのHDDを、80GBに交換する手順を解説してみたいと思います。

ただし、何度も言いますようにWILLCOM D4の本体の分解をするとメーカーの保障が切れてしまいます。
分解してトラブルが起こっても僕は一切責任は取れませんので、あくまで自己責任でお願いしますね。
そのことを納得できる方以外はけっして分解作業はおこなわないで下さい。


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一応、こちらにWILLCOM D4の分解に失敗した僕自身の経験談も載せてあるので、まずこちらのほうを読んでから分解するかどうか決められることをお勧めします。
モバイル日記32「WILLCOM D4故障」

なお 、当然ですがHDDを換装するには交換する新しいHDDが必要です^^;
交換できるHDDは現在のところ東芝の1.8インチ(ZIF)タイプの5mm厚のものだけですので気を付けてください。
おなじ東芝製1.8インチでもZIFコネクタタイプ以外は使えないのでとくに注意してくださいね。
型版が同じでもコネクタの違うタイプが複数ありますので…

あと、東芝の1.8インチ(ZIF)タイプの8mm厚が使えるかどうかは現在のところ使用できたという報告がないので不明です。※1
※1(8mm厚についてはどうやら使用できないようです。)


WILLCOM D4の分解・HDD換装
さてさて、WILLCOM D4の分解には数種類のドライバーが必要になるので、先に用意しておいてください。
必要になるのはプラスのドライバーと星型の特殊なドライバーです。
あと、細めのマイナスドライバーと錐状のドライバーもあれば便利かと思います。


WILLCOM D4の分解には最低でも、+の0サイズのドライバーと星型のT5サイズのドライバーの二本が必要です。



左が星型のT5サイズのドライバー。
右が+の0サイズのドライバー。
右の通常のプラスドライバーはもっと細い精密ドライバーなどがあればそちらのほうがいいかも。
このサイズだと、ストラップホール内などのネジを外すのにぎりぎりでした^^;


さらに細めのマイナスドライバーと、錐状の先の細いドライバーもあれば便利です。



では、分解をはじめましょう。
まずはスタイラス、RGBコネクタの蓋、バッテリーを外します。


次にスライドキーボードを出し…


キーボードの向かって右下の丸いゴムを外します。


外し方はまず、細いマイナスのドライバーなどで斜め横から押さえて隙間を作り…


その隙間に錐状のドライバーなどを差し込みほじくりだすときれいに外せるようです。


こんな感じで中にネジが隠れていますのでこれを+の0サイズのドライバーで外します。
0サイズのドライバーでギリギリなので、穴の外壁を傷つけないように丁寧におこないましょう。
ちなみにゴムは底に両面テープで取り付けられています。
また、ネジはこの右側だけで、反対側のゴムの下にはないのでまちがって(左のゴムを)外さないように気を付けてください。


次にストラップホールの中のネジも外します。
この穴も0サイズのドライバでギリギリです^^;


最後に本体を裏向け、白丸をつけた部分のネジをすべて外します。


なお、この写真の白丸の部分のみ、星型のT5サイズのドライバが必要です。
これは安易に分解してほしくないというメーカー側の意思でしょうね^^;
ですので、分解はくれぐれも自己責任でおこないましょう。


外したネジはこのようにネジのあった場所どおりに並べておくと、取り付けの時に迷わなくてすみます。


さて、ネジをすべて外したら、W-SIMスロットやmicroSDスロットの蓋などをすべて開けます。


そしてW-SIMスロットとmicroSDスロットの穴のあたりから少しずつ本体をふたつに割っていきます。


W-SIMスロットとmicroSDスロットの蓋はすぐに取れるので失くさないようにしましょう。


本体をゆっくり丁寧に開けていきます。
この時、フレキケーブルが切れるといけないので、一気に引っ張ったりしないようにくれぐれも気をつけて下さい。


本体がふたつに割れたら、キーロックスイッチのある側の隙間から覗いて、HDDのフレキケーブルが外れて上(この写真では下になっていますが^^;)のフィルムに貼りついていないか確認してください。
(初期ロット品以降は貼りつかないようにテープで補強されているようですが…)

もし、みなさんのD4が初期ロット品で写真のようになっていたらこの部分を指かマイナスドライバで丁寧に外してください。
ただし、ここでフレキケーブルを切る人が非常に多いので、くれぐれも慎重に!!


上のわずかに粘着性のあるフィルムに貼りついているだけですので、こんな感じで外します。


今度は反対側のイヤホンジャックのある側を覗きこんで、その中にある上下の基盤をつないでいるフレキケーブルの端の四角いコネクタ(白丸の部分)を手で外します。
ここも、フレキケーブルを切らないようにくれぐれも注意してください。


こんなふうにゆっくりと丁寧に外します。


フレキケーブルのコネクタを基盤から外したら、キーロックスイッチのある本体下側からゆっくりと持ち上げ、ふたつに開けます。
この時、無線LANのアンテナのケーブル(2つ下の写真参照)を切らないように気を付けてください。


分解状態です。


無線LANのケーブルで本体上下がつながっていますので、これを切らないように注意してください。
ちなみにこのケーブルのつながっている部分の銀色の金属の板が無線LANのアンテナだそうです。


ここで白丸をつけた部分のテープを剥がしケーブルとネジを外すと基盤を取り外せるのですが、今回はなるべく元の状態を維持したままHDD換装をおこなうためにこのケーブル部分はそのままにしておきます。


では、HDDを取り外しましょう。
もし白丸の部分がこのような状態になっていたら、この部分のコネクタを基盤から丁寧に外して下さい。
(初期ロット品以降はこの部分をテープで留めてあるようなので、その場合はテープを外すか、もしくはつけたままコネクタを外して下さい。)


こんな感じで。
この部分は本体をふたつに開く分解の時に外れているかも知れません。


次に、ちょっとわかりにくいかも知れませんが、白丸をつけた基盤のふたつのネジを外します。



まずは上のネジから(順番はどちらでも構いませんが^^;)


次に下側のネジを外します。


ネジを外したら小さいマイナスドライバーなどを基盤の下に差し込みながら、基盤を持ち上げていきます。
あくまでも丁寧に。


この時、miniUSBスロットの蓋が外れるので取り外し、失くさないように直しておきましょう。


さて、基盤が浮いたら間からHDDを抜き取ります。
基盤を壊さないように気をつけましょう。
あと、HDDのフレキケーブルも破損するとどうにもならないので、とくに注意してください。


HDD取り外しの時に基盤を持ち上げる時は、写真の真ん中左上の白丸の部分が折れないようにも気を付けてください。
まあ、滅多なことでは折れませんが。


HDD取り外し完了。


HDDはこんな感じになっています。


さて、HDDのフレキケーブルを外しましょう。
(その前にフレキケーブルがどこに刺さっているのかをよくみて覚えておいてください。)
白丸をつけた黒い部分を矢印の方向に指の爪などで起こします。


こんな感じで起こします。
ここは非常に小さいので上手く起こせても見た目では確認しづらいです。


黒い部分を起こすとフレキケーブルが外れます。


外れたら、今度は新しい80GBのHDDにフレキケーブルを取り付けます。


先ほどと逆の手順で、フレキケーブルを差し込んで黒い部分を倒して固定します。
しつこいようですが、フレキケーブルを破損しないようにくれぐれも気をつけてください。
フレキケーブルはHDDの中に2ミリほど刺さっている程度です。


つぎにもともと入っていたHDDの導電性テープを剥がして衝撃吸収用のシリコンを取り外します。
このテープはそのまま使いますので2つ下の写真の説明のように丁寧に外します。
この時、テープやシリコンがどのように付けられているのか写真に撮っておいて参考に出来るようにしておくと便利です。
(まあ、みなさんはこのサイトの写真を見て下さればいいわけですが^^;)


こんな感じでテープが貼られています。


では導電性テープを剥がしましょう。
まず、シリコンとテープの隙間にマイナスドライバーなどを差し込んで、少しずつ丁寧にテープを浮かしていきます。
ある程度剥がれたら、指でゆっくりと外しましょう。


シリコンを取り外し新しいHDDに取り付けます。
導電性テープを剥がしていくときに糊がHDDに残るようなら、その部分はもう一度テープで何度かぺたぺた押さえると取れます。


こんな感じできれいに貼りかえられました。
ここまできれいなら、これが一端剥がして貼りかえられたものとはお釈迦様でも気づかないでしょう。
一部テープの端が汚くなっていますが、これは僕のミスではなく最初からです^^;


なお、外したほうのHDDはもしWILLCOM D4を修理に出すときなどにはもう一度もとに換装しなおさなければいけないので、80GBのHDDが入っていた袋にでも入れてちゃんと保管しておきましょう。


さて、新しいHDDを本体に入れましょう。


ゆっくりと入れていきます。
この時、中を覗きこんでシリコンがおかしな形に曲がっていないか確認しておきましょう。
あと、本体の白丸をつけた部分にも四角い小さなシリコンがテープで貼りつけられているので、この部分がずれたり外れたりしていないか注意してください。
(まあ、このシリコンはなくても別に問題はないのですが…)


HDDを入れ込んだら基盤をもとのように本体に押さえ込みます。
この時、USBポートの蓋もはめ込んでおいてください。


そして、写真のようにHDDのフレキケーブルの先を基盤のコネクタにはめ込みます。
この部分は組み立ての際に外れてしまうことがよくあるので、何度か外れていないか気を付けてよく確認してください。


そして基盤のネジを締めれば、HDDとUSBポートの蓋が固定されます。


次に本体の上下を合わせてイヤホンジャックのある側の隙間からフレキケーブルのコネクタをもとのように基盤に指で取り付けます。
かなりはめにくいと思いますが、落ち着いて丁寧におこなってください。


あとは本体を合わせて(本体の)爪をはめ込んで固定していきます。
この時、W-SIMポートの蓋とmicroSDポートの蓋の取り付けを忘れないで下さい。
蓋はスロットの四角に合わせてはめ込んでおけば、根元は勝手に合うようになっています。

なお、蓋を閉める前に、もう一度隙間から覗きこみ、HDDのフレキケーブルと、基盤の上下をつなぐフレキケーブルのコネクタが外れていないか確認しておきましょう。
本体の上下をはめ込んだら、ネジをとめる前に一端、換装した80GBのHDDがちゃんと認識されるか確認します。
WILLCOM D4にバッテリーを取りつけ、電源ボタンを入れましょう。

「WILLCOM D4」のロゴが表れ、画面左下に「System Configuration Utility」という文字が出たら、セットアップ画面が表れるまでキーボードの「Fn」+「2」を押し続けます。


このようなセットアップ画面が出たらHDDの欄(白丸をつけた部分)を確認しましょう。
換装した80GBのHDDがちゃんと認識されているようなら、電源ボタンを押し電源を切り、あとはバッテリーを外しネジをとめてWILLCOM D4の本体を元の状態に組み立てます。

もしHDDが認識されていないようでしたら、もう一度WILLCOM D4を分解し、フレキケーブルなどのコネクタが外れていないか確認し、再度組み立てをおこなってください。
どこも外れていなくても、一端、すべてのコネクタを外してもう一度組みなおせば上手く認識する場合があります。
あと、HDD(もしくはフレキケーブル)によっては、HDDのZIFの接続部分の接合が認識しにくい場合もあるようですので、この部分を何度か付けなおして確認するのもよいかと思います。

上手く認識しなくてフレキケーブルや基盤を損傷したのかとあせることもあるかも知れませんが、フレキケーブルも基盤もそんなに簡単には壊れないので何度かじっくりと挑戦してみて下さい^^
(フレキケーブルはけっこう切れやすいみたいです^^;)

以上、とりあえずここまでくればHDDの換装自体は完了ですので、ひと安心といったところです(笑)
あとはD4の説明書どおりリカバリDVDを使ってリカバリしてOSを入れなおし、HDDの領域を変更するだけですが、長くなるのでそこはまた次回WILLCOM D4 HDD換装3 「フォーマットとOSのインストール」で解説したいと思います。

ではでは、今夜はこの辺で(笑)

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WILLCOM D4 HDD換装
WILLCOM D4 HDD換装1 「リカバリDVDの作成」
WILLCOM D4 HDD換装2 「WILLCOM D4の分解・HDD交換」
WILLCOM D4 HDD換装3 「リカバリDVDでリカバリ」
WILLCOM D4 HDD換装4 「HDDの領域設定・フォーマット」


WILLCOM D4 紹介
WILLCOM D4
WILLCOM D4 徹底レビュー 1「初期設定」
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