W-ZERO3     短歌的活用術
   
http://wzero3.iinaa.net/

W-ZERO3 短歌的活用術「モバイル日記295」
妹背の山

モバイル日記  前回の日記へ  次の日記

モバイル日記ホーム

スポンサード リンク


2015年10月4日(日)
妹背の山


みなさん、ごきげんよう(・∀・)
GoogleのNexusシリーズの新作のNexus5XとNexus6Pがようやく発表になりましたね。
Nexus6は前モデルが発売されてからまだ一年ほどしか経たないのでちょっと展開が早すぎる気もしないではないですが、Nexus5のほうは前モデルはすでに販売終了になっていますし今回の新作の発表を待ち望んでらっしゃった方も多いのではないでしょうか。
Nexus6では大きすぎると感じてらっしゃった方にもうれしいニュースですよね。
まあ、円安の影響なのかアメリカなどと比べて日本での販売価格がちょっと高くなってしまってるのは残念なところですが、僕ももう少し価格が落ち着いてきたら購入を検討してみようかとも思っています。

さてさて、そんなうれしいニュースのあった中を、今日はちょっとひさしぶりに遠出をして和歌山県のかつらぎ町まで万葉集関係の史跡めぐりに行ってきました(≧▽≦)


今日はちょっとひさしぶりに遠出をして和歌山県のかつらぎ町まで万葉集関係の史跡めぐりに行ってきました(≧▽≦)
お供は写真撮影用のカメラを兼ねたNexus6と、新宿キャットウォークの革ケースに入れたPomeraDM100です。

(ちなみに今回も写真をNexus6で撮影したことと、途中でPomera DM100の写真などが出て来る以外はモバイル機器とはあまり関係のない記事だったりします^^;)



というわけで、奈良県内から京奈和道を車を走らせて一時間ほどで和歌山県かつらぎ町の「道の駅 紀の川万葉の里」に到着。
「万葉の里」って、名前からして万葉集愛好家にはたまりませんね(笑)



道の駅の入り口の側にある万葉歌碑をさっそく写真撮影。
「妹に恋ひ我が越え行けば背の山の妹に恋ひずてあるがともしさ」
恋人への恋心に苦しみながら山道を越えて行くと、背の山は恋人と一緒にいて苦しみもしないで羨ましいことだなあ…といった感じの意味です(・∀・)
まさにいまの僕の心情ですねえ〜〜
って、ちょっと違うか…
「背の山」についてはのちほど紹介。



ちなみに、道の駅の前の国道24号線を隔てた向かい側にも万葉集の歌の解説板が立っています。



「万葉紀伊国の歌」の解説板。
こちらは長歌で長いので、この日記での歌の解説は省略^^;



道の駅にかつらぎ町のまっぷがあったので、今回の目的のひとつである背山(せのやま)と妹山(いもやま)の位置を確認。



事前にだいたいの位置関係は調べてきていましたが、妹背の山(妹山と背山)はこの道の駅のすぐそばのようですね。



道の駅横の堤防に出て妹背の山を確認。
写真右に見えるのが背の山のようですね。
妹山は紀の川(吉野川)を挟んで背の山の対岸にあるそうですが…
ちょっとここからはよくわからないなあ〜〜

というわけで、一度道の駅を出て車で妹山のほうへ向かってみることにします。



妹山に向かうために一端、東に回って紀の川に架かる橋を渡ります。
紀の川を渡るには大門口大橋という広い橋(というか道路)があるのですが、その手前にもう一つ小さな橋があってそこの途中の車のすれ違い用の待避所から見ると妹背の山の位置関係がよく見えました。

西へ向かって左側に妹山。
紀の川を挟んだ対岸に背山が向かい合っています。
その中間の紀川の中に万葉集の歌碑のある船岡山という有名な山もあるそうです。

というわけで橋を渡り切って船岡山と妹山に向かいます。



車を走らせて五分ほどで船岡山と妹山の前に到着。
最初、車を停める場所がなくて焦ったのですが、船岡山の少し西の紀の川沿いに広い無料駐車場がありました^^
写真は駐車場から見た妹山。



川沿いの駐車場を上がって船岡山に向かいます。
写真左が船岡山。
写真の右側に妹山があります。
船岡山はその名の通り、船のような形で紀の川の真ん中に鎮座しています^^;



船岡山にはこんな橋が架かっているので難なく渡れます。



ちなみに船岡山の護岸部分(写真の白丸部分)に…



こんな感じの万葉歌が書かれてます(・∀・)
こういう遊び心って素敵ですね。



橋を渡ってすぐの場所にこんな万葉歌碑もあります。



「勢の山に直に向へる妹の山 事許せやも打橋渡す」
背の山の真向かいに立つ妹山は、背の山の頼みを聞いてか打橋を渡して通えるようにしていることだなあ…といった感じの意味。

まあ、実際には現在の妹山から橋を架けているのは背山ではなく船岡山ですが、これには理由があって、実は万葉集の時代の妹山は現在の妹山ではなく、背山の二つの嶺のひとつを妹山と言った(後ほど写真で紹介)のだそうです^^;



添碑。



船岡山から見た妹山。



船岡山には厳島神社が祀られているので一応、お参りしておきます。



厳島神社の拝殿と本殿。



神社の休憩所で一休みしてPomera DM100を記念撮影。
写真奥に見えるのは妹山。


船岡山で万葉歌碑も撮影し終えたので、そのまま車で現在は柿畑になっている妹山にも登ってみました。



妹山から見た背山。
この写真のように南側から背山を見ると二つの嶺が確認できますが、この右側がかつての背山で左側が妹山だったという説が最近有力となっているようです。

というわけで、今度は対岸の背山のほうへ向かいます。
船岡山から紀の川沿いをさらに西へ進んで途中で橋を渡って対岸へ。
対岸の紀の川沿いを道の駅のほうへ向かって戻って行きます。

紀川に架かる東西の橋を渡って「道の駅 紀の川万葉の里」の周りを一周している感じですね^^;



背山と妹山の間の紀の川沿いにもこんな万葉歌碑があるので近くに車を停めて写真撮影。
位置関係はこの写真の左側に背の山があり、右側に紀の川を挟んで船岡山と妹山が立っています。



万葉歌碑。
「人ならば母の最愛そあさもよし紀の川の辺の妹と背の山」
もし人間だったなら母の最愛の子供だよ、麻裳もよい紀の川沿いの妹と背の山…といった感じの意味です。
船岡山の護岸に書かれていたのと同じ歌ですね。



歌碑の側の道から妹山(写真中央の三角に見える柿畑のある山)もよく見えます。

紀の川沿いの万葉歌碑を撮影し終わったので、今度はもうひとつ別の歌碑の撮影のために宝来山神社を目指します。
一端、「道の駅 紀の川万葉の里」前まで戻って道の駅の少し東の三叉路を曲がればすぐに宝来山神社が見えてきます。



こちらが宝来山神社。



宝来山神社の拝殿。
立派な神社ですね。
万葉歌碑はこの神社の境内ではなく鳥居の側にある「老人憩いの家」の敷地内にあります。



「老人憩いの家」



「老人憩いの家」の建物のすぐ前にお目当ての万葉歌碑がありました(・∀・)



こちらは添碑。
「我妹子に我恋ひ行けばともしくも並び居るかも妹と背の山」
恋人のことを私が恋しく思いながら旅路を行けば羨ましくも妹山と背山が並んで立っているよ…といった感じの妹山と背山を恋人同士に見立てて詠んだ意味の歌です。

「老人憩いの家」前の歌碑も無事撮影し終えたので、そのまま少し道を戻って今度は「道の駅 紀の川万葉の里」の北側にある公園に向かいました。
ここにもひとつ万葉歌碑があるはずなのですが…



ずいぶん探してこんな感じの線路わきの階段の上に見つけました(・∀・)



「道の駅 紀の川万葉の里」の北側の公園内にある万葉歌碑。
「勢能山に黄葉常敷く神岡の山の黄葉は今日か散るらむ」
背の山に黄葉が絶えず散っている。あの神岡の山の黄葉も今日は散っているだろうか…との、旅先の背の山に散る黄葉を見て故郷の神岡(雷丘?)の黄葉を想像している歌ですね。



「道の駅 紀の川万葉の里」の北側の公園内にある万葉歌碑の撮影も終えて今日の予定はここまでだったのですが、まだ少し時間があったのでちょっと背の山の近くまで車で行ってみることにしました。



さすがに背の山の登山はするつもりはなかったのですが、近くまで行ってみると車でも登れそうな感じだったので行けるところまで登ってみることに。
途中まではそこそこ広い道だったので余裕で進めたのですが、途中から狭い急斜面の道になっていてさすがにこれ以上は車では無理か…

と思ったら山の上にガードレールが見えます。
ガードレールがあるってことは車で行けるってことですよね(・∀・;?
というわけで狭い急斜面をさらに車で登っていくことに…

ところがこの判断が
大失敗

そこは柿畑の農家の人が使う軽四トラックがぎりぎり進めるような狭い道で、僕の乗用車ではUターンも出来なくなってそのまま行きつくところまで突き進むかバックで急斜面の狭い山道を戻るかの地獄の選択肢しか無い状態になってしまいました(;´Д`)
まあ、同じ地獄なら行けるところまで突き進もうとの判断で舗装もされていないような細い山道をそのまま進んで行きます。

何度か心が折れそうになりながら(大げさな表現でなくてほんとに)も、どんどん突き進むと送電用の鉄塔が立っていてそこを越えたところでさすがにこれ以上はヤバイ!という予感がしてストップ(・∀・;
一応、車を降りて数歩様子を見に歩いたら、すぐ横に広い展望台のような場所が開けていました(≧▽≦)
どうやらここが頂上のようですね。



これ以上は無理だと諦めた場所のすぐ横がたまたま背の山の頂上でした(・∀・)
入り口部分は狭いもののなんとか車を中に入れてこの場所でUターンすることも出来ました!

よかった〜〜、生きて帰れる〜〜(≧▽≦)



頂上にある背の山の解説板。



解説板の後ろの杜は八幡大社という小さな祠のある神社になっているようです。



八幡大社の前に万葉歌碑もありました!
「これやこの大和にしては吾が恋いふる紀路にありといふ名に負ふ背の山」
これこそが大和で私が恋しく思っていた紀の国にあるというその名に背かない背の山だ…といった感じの意味です。

背の山の上にあるこの歌碑の撮影は今回はあきらめていたので、想定外のうれしい収穫でした(≧▽≦)



無事、車のUターンも出来て心に余裕も出て来たので、八幡大社をバックにPomera DM100を記念撮影(笑)



高野山系?の山並みを背景にもう一枚記念撮影。

このあと、なんとか無事に背の山を降りることも出来ました。

ちなみにこの次の日に車で地元を走っていたら車のタイヤがパンクしました(汗。。
いや、もうそろそろタイヤの交換時期だとは思っていたのですが、もし誰もいない背の山に登山中でパンクしていたらと思うと考えただけでも恐ろしいですね^^;
みなさんも無茶な登山や冒険は決してしないようにしましょう。
あと、車のタイヤは早めに交換を。



背の山からなんとか無事に帰還してふたたび「道の駅 紀の川万葉の里」へ。
今回は万葉集関連の資料集めが目的でしたが、じつはもうひとつ、有名な和歌山ラーメンを食べるという目的もあったのでこの道の駅の「まほろば食堂」で食べて帰ることにしました^^



こちらの食堂は食券式となっています。



メニューは多くてお目当てのラーメンもあったので柿の葉寿司とセットで注文。



こちらが和歌山ラーメン。
和歌山ではラーメンのことを「中華そば」と呼ぶそうですが、まあ、いわゆる大衆食堂などで出される豚骨醤油味の普通のラーメンです(笑)
味のほうもなかなかに美味しくて、期待を裏切らない味でした(・∀・)



和歌山ではラーメンと寿司をセットで食べるのが普通だそうです。
(ほんとは、和歌山名物のなれ寿司を食べたかったんだけどここのメニューにはありませんでした。)



最後はおきまりのソフトクリーム(梅味)のデザートで締め。



和歌山ラーメンも食べてお腹も満たされたので、和歌山の景色に別れを告げて帰りました。


あ〜〜、ひさしぶりに無茶もして楽しい一日でした(≧▽≦)

ではでは、持ち歩いてこそのモバイル機器。
そろそろ紅葉も色づきだす頃なので、みなさんもぜひ愛機を片手に秋の景色の中を散歩にでも出歩いてみてくださいね。
今回もこの辺で。


スポンサード リンク
Amazon
 

モバイル日記 前回の日記へ  次の日記

モバイル日記ホーム

W-ZERO3 短歌的活用術(トップページに戻る)

当サイトはリンクフリーです、どうぞご自由に。
Copyright(c) 2015 Yoshihiro Kuromichi (plabotnoitanji@yahoo.co.jp)


スポンサード リンク


スポンサードリンク
【白ロム・機種変更】携帯電話の「売りたい」「買いたい」はムスビーで!

Amazon.co.jp - 通販

短歌入門部屋  万葉集入門