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W-ZERO3 短歌的活用術「モバイル日記332」
椎間板ヘルニアと排泄障害体験記

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2018年1月19日(金)
椎間板ヘルニアと排泄障害体験記

みなさん、どうもです(・∀・)
年末からの寒さも、この数日は少し和らいで過ごしやすい日が続きますね。
僕も相変わらずのリハビリに専念する日が続いています。


退院後は毎日自宅での自主トレと、自宅の近くを歩くリハビリを続けています。
ショッピングモールやスーパーなどを歩いたりもするのですが、食べ物の誘惑が多くて困ります(・∀・;
これを機にダイエットしようと思ってるんですけどねえ〜〜

さてさて、そんなリハビリの日々を続けている訳ですが、ちょっと今回はいつもと趣向を変えて、僕が経験した椎間板ヘルニアと排泄障害のことを詳しく書いておこうかと思います。

いや、僕も入院中に症状に悩んでスマホでネット検索してみたのですが、役に立つような実際の経験談てまったく見つけることが出来なくて辛い思いをしたもので…
僕とおなじように、排泄障害に悩んでる方に、少しでも参考になればと思って書かせてもらいますね。
ただし、人によってそれぞれ症状は違うので、あくまでひとつの参考程度にしておいてください^^;

というわけで、今回は排泄関係のお話なのではっきり言って綺麗なお話ではないですし、しかもちっとも面白くないので、今現在このような症状に悩んでおられる方以外は読まないほうがいいかも知れません(笑)



というわけで、話は三か月ほど前に遡って、僕が入院中に経験した排泄障害のお話です。
(写真は僕が入院していた病院のベランダ。)

年末の日記モバイル日記329「入院中のモバイラー2017」でも書きましたが、僕の場合は、椎間板ヘルニアが悪化して馬尾神経が圧迫されて、排泄にも麻痺障害が出て緊急手術&緊急入院となりました。
幸いにして、救急車で運ばれたその日がその病院の手術日で、さらに偶然にも手術の空きがあったのでそのまま緊急で手術してもらえたのが不幸中の幸いで、術後の回復も比較的早かったようです。
聞いた話によると、麻痺発生から24時間以内に手術するのがもっとも回復の見込みが早いらしく、麻痺発生から48時間を過ぎるとその後の回復が急激に悪くなるのだとか…

ただ、僕は幸いにして24時間以内に手術してもらえたわけですが、それでも手術後に下半身に麻痺が残ってしまって(ちなみに下半身の麻痺は手術前にすでに発生していたものです)そこから三か月間の入院生活となってしまいました。

その間、ほんとに苦しかったのが排泄関係の麻痺で、導尿や摘便(てきべん)などを行いながら回復を待ったわけですが、途中でほんとにもうこれは一生治らないんじゃないかとの不安にも何度も襲われました。
主治医の先生からは「回復するかどうかは神のみが知る」と言われ、看護師さんたちの経験談でも回復した人もいれば回復しなかった人もいるとのことで、スマホでネットで調べてみても得られるのは医療関係者向けの教科書的な情報ばかり…

そんなわけで、今回、僕とおなじような症状で悩んでおられる方のために自分の経験談を書いておこうと思ったわけです。

で、まずは大便のほうのお話から…

僕の場合は、手術してから三週間、ほとんどまともに大便が出ませんでした。
最初は、身体の麻痺を治すために身体が食物を限界まで分解してエネルギーを作り出してるのかと本気で思ったぐらいですが、実際はそうではなくおそらく腸が麻痺して食べた食物が腸内を運ばれずに固まって便秘になっていただけなのでした(汗。。

それでも、三週間目ぐらいまでは麻痺のおかげ?で苦しさをほとんど感じなかったのですが、徐々に麻痺が回復してくるにつれてやってきました苦しさが…
考えてみてください、三週間分の食事がすべて体内に残ってる状態の苦しさを(;´Д`)
しかも出したいのに出ないんですよこれが。

具体的に書くと、お尻を常に下から丸太のようなもので押し上げられてる感覚がするのです。
もしくは、お尻の間に野球のボールを常に挟んでいるような感覚…
こうなると、全身から力が抜けて、もう何もする気が起きなくてベッドで横になってるしか仕方のない状態です。

一応、下剤なども飲んだのですが、下剤というのは腸の上のほうにある食べた物を腸の下のほうに押し出す効果しかないので、腸の出口で便が固まって蓋をしてる状態ではまったく効果が出ませんでした。


で、どうしたかというと…
看護師さんに
摘便をしてもらった訳です。
摘便(てきべん)というのは、要するに肛門から指で便を掻き出してもらうわけですが、僕の場合は三週間分の便が出口付近で完全に固まってしまってるので、まずは固まった便を指で突き崩してもらう必要があるわけです。
って、これがもう、痛くて痛くて、ほんとに大変でした。
腸内が切れて血だらけになりながら掻き出してもらった訳ですが、最初は便秘の苦しさから「裂けてもいいからやってください」と言っておきながら、途中からは「ちょっと待って!!ちょっと待って!!」と懇願する情けない有様(;´Д`)

その苦しさと言ったら、たぶん出産に負けないと思いますよ、ほんと。

しかも、三週間分なので一度では出てくれなくて、とりあえず出口付近の便がある程度出たら終わりにして、また残りの分は後日といった感じです。

それでも、出口付近の便を取り出してもらうとかなり楽になるので、摘便してもらうとほんとに助かるのですが、ただ、摘便は看護師さんたちもあまりやりたくないだろうなあ〜〜と思うと、僕のほうからもなかなか頼めなかったのがちょっと辛かったです。

そんな中でも、僕の担当の看護師さんなど何人かの看護師さんたちが、「大便のほうどうですか?」と声を掛けてくださって、進んで摘便してくださったのにはほんとに感謝の気持ちでいっぱいですm(_ _)m

で、最終的に担当の看護師さんが僕の状態を考慮してくださって、「これからは毎日一回、摘便しましょう」ということになったのですが、摘便してもらえると便秘の苦しさから解放されるものの、摘便自体の苦しさを経験しなければいけないジレンマに襲われてしまうわけです(笑)
というわけで、なんとか自力で出せないかとがんばってみたら…

出たんですよこれが(≧▽≦)
毎日摘便することに決まった初日の日に!


便秘は酸化マグネシウム錠剤を、食後に二錠ずつ、一日六錠飲むことでなんとか自力(といっても薬の力を借りてるわけですが)で出来るようになりました。
この酸化マグネシウム錠剤は、食べた分の食物を柔らかくして下痢状態にする効果のあるものですが、すでに固まってしまってる過去に食べた分を柔らかくする効果はありません。
ですので、肛門の手前で固まってしまってる分の大便は摘便してもらうなどして出してもらうしか仕方がないです。

僕の場合は、酸化マグネシウム錠剤を飲み始めてから何度目かの摘便をしてもらった時に、
それまでは硬くかたまった便だったのがその時は柔らかくなっていたので、これなら自力で出せるかもと思い肛門が裂けてもいいというぐらい力んだところ、なんとか自分で出せるようになりました。
自力で出せた最初のときはほんとに裂けるかと思いましたが、二度目からはさほどの苦労もなく出せるようになりました。

一応、退院した現在もまだ毎食後に一錠ずつぐらい、自己調整で一日三錠ほどの酸化マグネシウムを飲んでいますが、おかげで今のところ便秘に苦しむことはなくなっています。
いや〜〜、ほんと、自力で便が出せる幸せよ(V)o¥o(V)

こんな感じで、もし椎間板ヘルニアの後遺症で僕のような便秘に苦しんでる方は、ぜひ参考にしてみてください。


さてさて、大便のお話はこれぐらいにして、次は導尿のお話です。


導尿に使うカテーテル。
僕は、臨床実験にも参加したのでこんな三種類のカテーテルを経験しました^^;

先にも書いた通り、大便の便秘のほうも大変だったのですが、それ以前に尿のほうも麻痺で出なくなっていたので、こちらの導尿のほうもなかなかの苦痛でした。
僕は椎間板ヘルニアの症状が悪化して、救急車を呼ぶ前にトイレに行っておこうと這ってトイレに行ったのですが、その時初めて麻痺で尿が出なくなっていることに気づきました。

でもその時は、手術をすればすぐに麻痺も引いて尿も出るだろうと思っていたので、まさか手術後にまでこんなに長く排泄障害に悩むことになるとは思ってなかったんですよね^^;

ちなみに、手術直後は右のお尻や両足首が麻痺でほとんど動かない状態で、寝たきり状態だったために挿しっぱなしにする固定タイプのカテーテルをしばらくつけていました。
カテーテルから長いホースのような管がつながっていて、袋に尿を溜めるタイプのやつですね。
ただ、この挿しっぱなしにするタイプのカテーテルは尿路感染を起こしやすいのでいつまでもつけているわけにはいかなくて、術後二週間目ぐらいからネラトンカテーテルに変更。


で、これが一般的な形状のネラトンカテーテルです。
長さは33センチあり、これを尿道に25センチぐらい挿し込んで膀胱から直接尿を排泄するわけです。
挿入時には、ジェル状の潤滑剤を塗って使いますが、最後の膀胱手前の前立腺のあたりを通過するときが痛いんですよこれが(;´Д`)

しかも導尿を一日に四回程度(約六時間ごと)にするために水分調整も必要で、一日に1.5リットル程度しか水を飲めないわけです。
膀胱に溜められる尿が300mml〜400mml程度なので、導尿から導尿までの間の六時間の水分摂取をだいたいそれ以内に抑えるわけですが、自動販売機で売ってる一番小さいペットボトルのジュース一本が250mmlだと言えばどれだけ少ないかわかりますよね(・∀・;

でも、この量を越えると腎臓に尿が逆流して危険なだけでなく、尿意が襲ってきて導尿をしてもらう回数を増やさなければいけないので自分自身も導尿で痛い思いをする回数が増えるので我慢するしかないのです(笑)


ネラトンカテーテル。
袋入りのこの写真では分かりにくいかも知れませんが、尿道に挿し込むほうの先が丸くなっていて、先から5ミリほどの場所と10ミリほどの場所の二か所に穴が開いています。
この穴から膀胱内の尿を取り込むわけですね。



反対側の先端はストローのようになっていて、ここから尿が出ます。

最初は、看護師さんが一日に四回、導尿をしてくれていたのですが、術後一か月目を過ぎたあたりから退院後のことも考えて自分自身で導尿する練習を始めました。
想像してみてください。
自分で自分の尿道にこんなカテーテルを挿し込まなきゃいけない苦痛を(;´Д`)

僕も出来ればそんなことはやりたくなかったので、なんとか自分で導尿の練習を始めるまでに自然に尿が出るように祈っていたのですが、やはりだめでした…(笑)

仕方なしに観念して導尿の練習を始めたのですが、これが意外や意外。
看護師さんにやってもらってた時よりも自分自身でするほうが痛みを感じたときに挿入を遅くするなどいろいろと調整も出来るのではるかに痛みが少なくて済みました^^;
看護師さんにやってもらってたときはベッドに寝た状態で導尿してもらってたのですが、自分で導尿をするときはトイレで便座に座ってするようになったことも痛みの軽減に大きくつながったようです。
みなさんも、もしネラトンカテーテルなどで導尿されるのでしたら、座ってするか、立ってするほうが寝て行うよりも痛みが少なくておすすめですよ(まあ、人にもよるかも知れませんが…)。



こちらはコンパクトタイプのカテーテル。
僕はカテーテルの臨床実験にも参加したので、こんなコンパクトタイプのカテーテルも使用しました^^;



このコンパクトタイプは二段式になっていて、二段式ストローのように伸ばして使います。
見ての通りコンパクトで持ち運びがしやすいだけでなく、カテーテル部分が硬いので先端のコネクター部分だけを持って挿入できるので尿路感染※1しにくいという利点もあります。
しかも、使った後は再びケースに押し込んで仕舞えるので、捨てるのも簡単です(自治体にもよりますが燃えるごみとしてゴミ箱に捨てられます)。

※1:尿路感染は手などについた菌が膀胱内に入って38度ぐらいの高熱が出たりします。
僕も一度だけ経験しました^^;



使い方はこんな感じ。

ちなみに、このコンパクトカテーテルは、先のネラトンカテーテルに比べて硬くて曲げることが出来ないので、便座に座って使うと便座の外に尿が飛び出してしまうために立って使います。
(ネラトンカテーテルだと、柔らかくて180度曲げることも出来るので先端を曲げて便器内に尿を出せるのです)。
ですので、車椅子から立つことの出来ない人には一人での使用は難しいかも知れませんね。
もちろん、介護者がいれば屎尿瓶などで受けてもらえますが…

あと、このコンパクトカテーテルにはもうひとつ使用時のコツがあって、最後に尿道からそのまま抜き取ると、抜き取る時にカテーテル内に残ってる尿が下側から漏れ出してズボンを汚してしまうので、先端部分(コネクター部分)の口を指で押さえてから抜き取ります。
こうすることで、カテーテル内に尿が収まったままで抜き取ることが出来るので、あとは便器内で指を放してカテーテル内の尿を捨てます。
コップに入ってるジュースにストローを突っ込んでストローの先を指で押さえて上にあげると、ストロー内のジュースが下に落ちないのと同じ原理ですね^^

実際に使ってみた感じ、このコンパクトカテーテルはよく出来ていて慣れるとほんとに使いやすかったです。
ただ、お値段がかなり高いようで、僕の入院していた病院ではこのカテーテルはまだ正式導入されていないのだとか…



で、退院後に使わせてもらっているのがこちらのカテーテル。
このカテーテルは先に紹介した二つのカテーテルのちょうど中間のような製品で、コンパクトカテーテルの伸び縮みしないバージョンといった感じです(笑)
見てのとおり、袋の先端部分に両面テープが付けられていて、このテープでトイレの壁に貼り付けておけるようになっています。

また、見た目は一番長いですが、この袋のまま適当に折り曲げて持ち運ぶことが出来るので、外出時の携帯も意外にし易くなっています。
ただし、使用後も袋に戻して折り曲げて捨てられるのですが、一度使用すると袋の先端部分が開いたままの状態なので、別のビニール袋を用意しなければいけないなど、コンパクトカテーテルに比べると捨てるときの面倒さが少し欠点と言えるでしょうか。
(コンパクトカテーテルのほうは専用のケースで捨てるときに蓋も出来るのでその点も非常に便利です。)



両面テープの反対側はこんな感じの取っ手があって、この取っ手を引っ張って袋を開けられるようになっています。
(ただし、実際には両面テープがそんなに強力でないので、この取っ手を使って開けるよりも指で袋を開けたほうが両面テープが剥がれてカテーテルが落ちてしまう心配がなくていいかも^^;)

導尿の仕方は基本的にはコンパクトカテーテルと同じで、これも立って使います。
袋の中に潤滑剤のジェルも入っているので自分でジェルを塗る必要がなく、袋を先端だけ開けてコネクター部分を掴んで少し持ち上げて数回振って袋の中に余分なジェルを落とします。
あとは、そのまま尿道に挿し込んで導尿。

こちらもコンパクトカテーテルと同じでカテーテル部分は硬くてネラトンカテーテルのようには曲がらないので、先端のコネクター部分だけを持って尿道に挿し込むことが出来て、指についた細菌などに感染する可能性がかなり低くなっています。

尿道から抜くときも、コンパクトカテーテルとおなじようにコネクターの先を指で押さえてカテーテル内の尿が漏れ出さないようにして抜きます。



あと、一応、尿道を広げる効果のある「ユリーフ」というこんな薬を飲んでいました(現在も飲んでますけど^^)。

とまあ、こんな感じでカテーテルで導尿を続けた結果、ある日、大便のほうをしようとトイレで気張っていたらなんだかニョロニョロと変な音がするなあと思ったら、尿が出ていることに気づきました(笑)
日数にすると、手術後一か月半を少し経過した頃でしょうか。

その後は、とくに腰を少し浮かせて、お腹の力で尿を出す「腹圧」を掛けることで少しずつ自力で出る尿(自尿)も増えて、術後二か月目には残尿(自力で出して残ったのを導尿して出した分)が50mml以下まで減りました。
(腹圧での自尿は最初は尿が出るときに鳥肌が立つほどの違和感がありましたが、それも数日で感じなくなりました)。

これぐらいならもう常人と変わらないのですが、ただ、
腹圧はあまり掛け過ぎると膀胱が変形したり硬くなったり、あるいは腎臓に尿が逆流するなどの障害も出るので、今はカテーテルでの導尿を続けながら腹圧をなるべく掛けないように練習しています。

術後四か月目の1月19日現在、導尿は一日一回まで減らしています。


まあ、こんな感じで、僕は、大便は酸化マグネシュウム錠剤でコントロールして、尿はカテーテルを使いながらも徐々に自尿に移行して行ってる感じです。
もし、僕とおなじように、椎間板ヘルニアの後遺症で排泄関係に悩んでおられる方がいらっしゃったら、この記事を参考にして諦めずに治療をつづけていってほしいと思います。
もちろん、人によって状況はそれぞれ異なりますが、改善までのひとつの目安にはなるかと思いますので…

ではでは、今回はこの辺で♪


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