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W-ZERO3 短歌的活用術「モバイル日記271」
達磨寺探訪

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2014年12月14日(日)
達磨寺探訪


十二月とはいえ寒い日が続きますが、今日は衆議院選挙の投票日ですね(・∀・)
みなさん、投票は済まされたでしょうか。
僕もこの寒さでは外出などしたくなかったのですが、お昼からなんとか気力を出して投票に行ってきました。

そういえば今日は選挙の他にも、名古屋で紀水章生さんの第一歌集「風のむすびめ」の出版記念会がありました!
当日の予定が分からなかったこともあって予約が出来ず僕は参加できませんでしたが、紀水さん、第一歌集出版ほんとうにおめでとうございます(≧▽≦)
あ〜〜、著名な歌人の方たちも来られたようで、参加されたみなさんは楽しかっただろうなあ〜〜
僕もいつか名古屋とかに自由に出歩ける身分になりたいものです(苦笑)

さてさて、さすがに無法者の僕でも名古屋の出版記念会に飛び入りは出来ませんが、せっかく選挙の投票のために外出したので今日はそのまま奈良県王寺町にある達磨寺まで万葉集関連の資料集めに車で走ってきました^^


選挙の投票に行ったついでに、今日もまた万葉集関連の資料集めに奈良県王寺町の達磨寺(だるまじ)まで走ってきました(・∀・)
お供は例によって写真撮影用のカメラを兼ねたNexus5と、予備機のXperia Z Ultraです。



車を走らせて20分ほどで達磨寺に到着。
ここはたまに前の道を通るのでずっと気になってたのですが、実際に訪れたのは今日がはじめてです^^
正面の山門は南側にあるのですが、僕は車で来たので駐車場そばの西門から…



こちらが達磨寺本堂。



達磨寺(だるまじ)解説。
この寺院は推古天皇の発願によって建立されたと伝えられ、聖徳太子と達磨大師が出会った場所として万葉集にも関連歌が収録されている由緒あるお寺なのです。

まずは本堂前でお参りを済ませます。
出来れば中のご本尊を参拝したいなあ〜〜とか思っていたら、本堂の引き戸が開いて中から観光協会のボランティアの方が声をかけてくださいました(・∀・)
なんでも普段は本堂は締め切っているそうなのですが、土日のみ観光協会の方たちの協力で中に入って参拝することが出来るのだそうです!
(日曜日に来てよかった〜〜)

というわけで観光協会のボランティアの方にいろいろと案内と解説をしていただきました^^


こちらが達磨寺のご本尊。



左から、木造聖徳太子座像。
鎌倉時代の作で国指定の重要文化財だそうです。



真ん中の、木造千手観音坐像。
こちらは室町時代の作で、王寺町の指定文化財。
左右に見える葉のようなものはすべて「手」で、現状では392手しか残っていませんが、もともとは500手あったものだそうです。



こちらは三体のうちのいちばん左にある、木造達磨座像。
こちらも室町時代作で、国の重要文化財。

ちなみに写真はすべて観光協会の会長さんの許可をもらって撮影したもので、ネットに掲載する許可もいただきました(・∀・)
ありがとうございます!
(ただし、将来的には写真撮影などが出来なくなる可能性もあるそうです。)



部屋の真ん中にあるこの石搭は平成14年の本堂の建て替え時に本堂下から出土したもの。
この本堂は「達磨寺3号墳」と呼ばれる古墳の上に建っていて、そのためにいままで盗掘されることなく古墳の中身が残っていたのだそうです。



出土した石塔の中には「舎利容器(写真右)」とその中に「水晶製五輪塔形舎利容器(写真左)」が収められており、さらに「水晶製五輪塔形舎利容器」の中に「仏舎利(次の写真参照)」が入れ子式に納められていたそうです。



こちらが「水晶製五輪塔形舎利容器」の中に納められていた「仏舎利」。
と言っても小さすぎて写真では見れませんね^^;
この「仏舎利」は実際の達磨大師の骨ではなくハート形の水晶が代わりに納められていました。



他にも、聖徳太子絵図や…



達磨大師の絵図なども飾られています。



この備前焼の大甕は本堂裏手にある達磨寺中興記石幢の地下から発掘されたもので重要文化財。



大甕の中にはさらにこんな青磁香炉は納められていました。
この青磁香炉も重要文化財。

さらに外へ出て境内を案内してもらいます。



こちらは西門横にある雪丸塚の雪丸石像。
この像はおそらく江戸時代ぐらいのものだそうです。



雪丸は現在では王寺町のマスコットキャラにもなっていますが、もとは聖徳太子の愛犬で人の言葉が理解でき、世を去るときに達磨寺本堂の北隅(鬼門)に葬るように遺言したそうです。
その遺言通りに本堂の北、達磨寺1号古墳のあたりに葬られたとされ、この雪丸像ももともとはその側に立っていたのだそうですが、雪丸像を見に来た観光客の方が場所が分からずに迷うことが多かったため現在の位置に移したのだとか…



境内からは西に片岡山も見えます。
手前のお墓は、織田信長に謀反したことで有名な信貴山城の松永弾正久秀の首を埋葬した墓(写真一番右)。
左の新しいお墓は南北朝時代の南朝の武将、片岡氏を祭ったものだとか…



場所は移って本堂の西横にある問答石。
この場所が聖徳太子が達磨大師と出会い歌を交した場所とされ、横たわるこの石が達磨石だそうです。

(聖徳太子)しな照るや 片岡山の飯に飢えて 臥せる旅人 哀れ親なし
(達磨大師)斑鳩や 富の小川の絶えばこそ わが大君の御名を忘れめ

まあ、達磨大師のほうの歌は後世になってから誰かによって新たに作られたものの可能性が高いようですが^^;
ちなみに、日本書紀などによると、聖徳太子が片岡に遊行された際、一人の異人が道に伏して飢餓に苦しんでいたそうです。
太子はこれを憐れんで衣食を給し一首の和歌を詠んで去られました。
翌日、飢餓に苦しんでいた異人は亡くなられ、太子は側近の者に命じて厚く葬らせました。
ところが後日、その屍を検視されると衣服だけが棺上に残されていて屍は消えていました。
世人はこれを達磨の化身だといいその奇跡に驚いたとのことです。



そういえばどことなく横たわった達磨のようにも見えますね^^



ちなみに達磨石の南約10メートルの場所には太子石もあり、この太子石と達磨石の場所で正徳太子と達磨大師が歌を交し合ったそうです。



さらに移って本堂の北にある達磨寺中興記石幢(右)。
この達磨寺中興記石幢の下からは本堂中の展示物で紹介した備前焼の大甕とその中に青磁香炉が納められて埋められており、この写真左の石碑が大甕の蓋として横倒しで置かれていたそうです。



達磨寺中興記石幢。
この下に備前焼の大甕とその中に青磁香炉が納められて埋めら、ひとつ前の写真の石碑を横倒しにする形で大甕に蓋がされていました。



達磨寺中興記石幢の解説。



達磨寺中興記石幢の東、本堂東北の位置には達磨寺1号墳があります。
石室内は調査したときにはすでに盗掘された後だったそうです。
ここがいわゆる聖徳太子の愛犬、雪丸の埋められた場所といわれ、雪丸像ももともとはこの古墳の東横に立っていました。



達磨寺1号墳・達磨寺2号墳の解説。



達磨寺1号墳の南横にある達磨寺2号墳。



達磨寺2号墳の石室(こちらも調査時にはすでに盗掘された後だったそうです)。

噂ではこの穴は法隆寺まで続いていて聖徳太子はここから法隆寺と達磨寺を行き来したのだとか(・∀・;
昔の人は面白いことを考えますね。



こちらは本堂南東にある薬師石。
なんでも目をつむって抱き着けば病が治るのだそうで、江戸時代に書かれた「大和名所図会」の達磨寺の絵にもこの石が描かれており、江戸時代から存在したようです。
僕はいまは病気というほどの病気はなかった(持病の腰痛もこのところ治まってた)ので抱き着きませんでしたが^^;



こちらは薬師石の南横に建っている達磨寺方丈。
豊臣家の武将、片桐且元の創建だそうで、西側が入母屋作り、東側が切妻作りの、左右非対称のめずらしい屋根になっています。



一周回って本堂前。

この一夜竹は達磨大師が手に携えた竹をここに挿したところ一夜にして芽を出したのだとか…

こんな感じで、観光協会のボランティアの方に案内していただいたおかげで、一人で回っていたら気づかなかったようなところまですべて見て回ることが出来き勉強になった一日でした^^
ボランティアの方、寒い中をほんとうにありがとうございました。



観光に夢中になって境内では記念撮影する間がなかったので、帰りに車の中で達磨寺のパンフレットとXperia Z Ultraを記念撮影(・∀・)
いや〜〜、短い時間だったけどほんとに楽しかったです(笑)

ではでは、今年もあとわずかとなりましたが、持ち歩いてこそのモバイル端末、みなさんもどうぞいろいろな場所に愛機を連れ出して楽しんでくださいね〜〜
今回もこの辺で。

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